「そんなこと」

ようやく桜の蕾がふくらんできました。

もう４月になったんだから、もっと暖かくなってほしいです。
満開の桜が見れるのは、あとどれくらいかな？！

毎年入ってくるフレッシャーズ。
あぁ、フレッシュだ・・・。あの若さのオーラが眩しい！ｗ

「初心忘るるべからず」
自分の時のことを、昨日のことのように思い出していました。

大学卒業して就職した一般企業でのこと。
あぁ、昼礼でスピーチが順番で回ってきたなぁ～、と思い出した。
あの時は、たった３０～４０人の前で話すだけで超緊張してイヤだったけど、今じゃ９００人の前でも普通に話せるなぁ～と。何事も慣れだよ、慣れ。ｗ

教員になって初めての日。
すっごーく緊張したけど、すっごーく楽しみだったなぁ。でも何をすればいいのか全然分からなくて、ただ時間だけが過ぎていったなぁ～と。

自分の足が不自由になった日。
途切れる意識の中、救急車で病院に運ばれた時、横にいた医師に

「先生、私の足は？」　って聞いた。

「そんなことよりも、生きることを考えなさい！」　と怒鳴られた。ｗ

”あぁ、私とんでもないことになったんだ。私の足もう動かないのかなぁ。”
って病院に担ぎ込まれた時、ふっとそんなことを考えた。

そして、しばらくずっと痛み止めのモルヒネ打って意識朦朧・・・カーテンに区切られたベッドで体が機械につながれた状態。

目覚めたときは、ずっと足を動かそうとした。
一生懸命やった。
でも動かなかった。
そして、疲れていつのまにか寝て・・・の繰り返しだった。

でもね。
足が動かないってことって、もう歩けないってことって、そんなことじゃない。
すっごい大問題。死ねばよかったと何度も思った。

でもでもね。
車イスでも、楽しく生きていけるよ！
ちょっと不便だけど、嫌な思いをすることもたくさんあるけど、それ以上に嬉しい思いをすることもたくさんある。
そして「生きるという本質」を悟ることができる。

だから、やっぱり命が助かったことから比べたら、「そんなこと」なんだろうなぁ～、と。


トレーニングで通っているJ-WorkoutのＨＰを見たら、昨日で５周年を迎えたとありました。
私も来月でＪＷ５年生です。

いつか歩けるようになって、
「車イス？あぁ、そんなこともあったよなぁ～。」　って早く言えるようになりたいなぁ。

コメント 2

つらい経験をされて、今があるんですね。
やはり死にたいという感情はうまれるのでしょうね・・・
主人も進行性難病とわかり、これ以上良くならないと言われ、
とてもつらい最後が待っているという現実を受け入れるのに
数年掛かりました。
でも、かなり頑張ってなんとか前向きに考えたとき、
死を考えた人間は、生も考える事になり、
今まで以上に大事に毎日を過ごすようになり、
守りの人生から攻めの人生に持っていこうと思うようになりました。
結局、やっぱり健常者の方が良いに決まってますけど、
ある意味これの方が良かった部分もあると考えるほうが幸せな事だと思います。
by ぴんたろう (2011-04-02 23:16) 

>ぴんたろうさん
コメントありがとうございます。
ぴんたろうさんはつらい経験をのりこえて、ご主人を支えて共に生きていらっしゃるのですね。「死」について真剣に向き合ったときこそ、「生きる」ことについても真剣に向き合うことができるんだと思います。
普段何気ない軽い会話をしている人たちを見ると、心のどこかで「なんてお気楽な人たちなんだろう」って呆れてしまうことがあります。そんなとき、自分は事故でいろんなことが変わってしまったと思うんです。そして昨年ＪＷ社長の突然の死によっても、私は生きることについてとても深く考えるようになりました。
自分の限りある命をいかに生きるか・・・私は自分が納得できる人生を送っていきたいです。事故は私の人生を体だけでなく心も変えたとても大きな出来事だったといえます。そんなことが５年経過した今だから言えることだと思いました。
by tamako (2011-04-03 15:59)