脊損マンガ

先日、ふらっと本屋さんに行ったら、脊損マンガを発見しました！
珍しいなと思って手に取りました。

そもそも・・・脊髄損傷って、誰にでも突然なる可能性がある障害なのにあまり周知されていません。しかも、社会復帰するまでにどうしても時間がかかるし、復帰しても機能維持のための継続的なリハビリが必要となります。

けれども、たいてい退院したら、仕事を始めたら、もうリハビリができなくなります。
リハビリは社会復帰するためのリハビリであって、全廃したのだから機能向上や維持のリハビリは必要ないと決められているからです。
この脊髄損傷は、神経が回復しないと言われています。治らないんです。

でも、普通の怪我なら、治らないのなら治るまでの治療リハビリが必要と認められます。後遺症とたたかって一生を生きていかなければならないのに、障害と認められたら治療もリハビリも終了！？
そんな現実があります。



障害者雇用を促進するなら一層、障害者が定年まで働けるようなサポートが必要です。
でも、それは「特別扱い」「前例がない」「法で決められている」という文言で門前払い。
障害者を雇用した、という％は上がりますが、そこから一体どれだけの障害者が勤務を続けていられているのでしょうか。気になります。

理解してもらえない、といろいろ書きましたが、もちろん、理解してくださっている方もたくさんいます。その方にたくさん力になってもらってきたからこそ、今こうして働くことができています。
理解してもらえる人を増やすこと、こうした小さな関わりが、世の中に広がっていくんだと私は信じています。

だから、「ワガママ」とか「障害者だからって」とか言われても、あえて強気で発信しています。
なぜなら、私だけの問題ではないから。
声に出せないたくさんの人が我慢したり遠慮したり諦めたりしてこの世の中を生きています。たくさんの方が同じような問題に直面していると思うからです。

日本はまだまだ福祉が充実していません。環境面はだいぶ充実してきていますが、一番遅れているのは人の心ではなでしょうか？オリンピック開催までに変えなければならないのは、スタジアムや交通手段などハード面だけではありません。人の心、ソフト面が一番必要です。それは見かけだけの、一時だけの親切ではなく、「思いやるのが当たり前」という「一人一人を大切に思える心」です。


話がそれましたが、脊髄損傷という障害の理解を広めていくためにも、こういう漫画で取り上げてもらえるのは本当に嬉しいなぁと思います。

今まで私が見てきた「脊髄損傷」の話の漫画を紹介します。
漫画なので現実よりもキレイに描かれているのですが、少しでも周知されればまたひとつ世の中が変わっていくと思います。

・リアル　作者: 井上 雄彦
青年漫画。主人公が車イスの男と出会ったことから物語が始まる車椅子バスケのお話です。
悩み苦悩生きること・・・リアルに描かれています。








・ＦＬＯＷＥＲ　作者: 和田 尚子
少女マンガです。主人公の女の子が脊髄損傷になった話です。








・花畑で地上90cmのキスを。　作者: 芹沢 由紀子
少女マンガです。主人公の女の子が車椅子の男の子と出逢う話です。読み切り作品。
ＪＷに取材にこられたそうです、ＪＷのこともちらっと出ています。






・パーフェクトワールド　作者: 有賀 リエ
少女マンガです。主人公の女の子が車椅子の男の子と出逢う話です。ＫＩＳＳで連載中です。
読み切りだったものが、反響が大きくて連載化されたそうです。







あと、ＪＷ仲間が書かれた本も紹介します！
・キャッチ！ JR福知山線脱線事故がわたしに教えてくれたこと 　作者: 岡崎愛子
この本はノンフィクションです。
悲観的な暗い話ではなく、作者の前向きな生きる姿勢に勇気をもらいました。
本人も素敵な方ですが、本にもそれが表れています！







興味を持たれましたら、ぜひ一読してみてください。
ここにあるのはほんの一部で、他にも脊髄損傷の漫画や本があると思います。
ご存知な方は、ぜひコメントで教えてください！