１０周年

２０１５年９月２３日で、事故から１０年が経ちました。
毎年９月２３日は家で一日おとなしく過ごしているのですが、毎年この日はとても天気が良く秋晴れです。

１０年経って思うことは、あっという間だったということ。
入院して車椅子を製作する時、あんなに車椅子のことを考えるのが嫌でした。
ギリギリまで車椅子のパンフレットなど見ませんでした。
一生車椅子を使用して生きていくということを、認めてしまうようで嫌でした・・・。

今では、車椅子も２代目になりました。
いろいろとこだわって製作した車椅子は乗りやすく、お気に入りです。
「tamako先生！車イス変わった？！」と一番に気づく子どもたち。
「カッコイイでしょ！？」って子どもたちに新しい車椅子をお披露目しました。

車椅子にこだわるけど、決して車椅子の卒業を諦めたわけではありません。
医学の進歩はめざましく、期待される再生医療。将来どうなるか分からないという現代。
でも、すぐに簡単に歩けるようになる、とも今は思いません。

トレーニングを続けていくことで、自分の中で焦りが消えます。
機能維持、残存機能の向上、仕事で悪影響が出ている身体のリセット。
同じ障害を持った人たちとの交流、情報交換。
そして、回復を信じて一緒に戦ってくれているトレーナー。

いつか歩けるように・・・という希望を持ち続けられること。
何もしないで機能低下する恐れが焦りがない幸せ。

そして・・・復職することで、自分が生きていていいんだと思えること。
こんな自分でも誰かの役に立てるという生きる喜び。
今まで出会うことのなかった人たちとの出会い、支え。

ブログからもたくさんの励ましパワーをいただいております。
このブログを見てくださっている皆様にも感謝しています！ありがとうございます。


いつか死ぬときの自分の顔が笑顔でいられるように、最期に「ありがとう」と言える人生でいたい。
いろんな思いを胸に、今日も精一杯生きています。

コメント 4

こんばんは！
10年ですか〜？長い道のりだった事でしょうね(･･;)
私はもう少しで1年です。そのうちの半分は病院生活だったのでまだこの生活は始まったばかり。
10年後には還暦を越えどうなっているのかなぁ？って想像が出来ない程の先の話しです。
まだ自分の障害がどんな物なのかも全て解っているとは言えないので、聞かれても返答に困る事も多々あります。
働きっぱなしの私の生活が 人生が大きく変わってしまったことに間違いないのですよね。社会から置いて行かれてしまったような感じの今日この頃です。
tamakoさんみたいに人から必要とされる日が来れば良いかなぁと思いました。
by わかちゃん (2015-09-26 23:02) 

先生は脊損歴１０年になりましたか。

私は、平成１８年６月ですので先生より９か月遅いですが、横リハで何か月かラップしましたね。

私も車椅子室内外２台更新しました。
リハセンターで訓練している時は、ウイリーで５ｍ走行（実社会で必要無いが）出来たのですが、現在は、段差乗り越えのキャスター上げと、キャスターは上がるが走行出来ない状態（私は、喜びのポーズと呼んでいる）になってしまいました。　パラリンピック（競技は決まっていませんし、冗談です）を目指していたのですが。

　若い人は、恐らくライバルが少ないと思うので、５年後のパラリンピック目指して欲しいです。

　話は変わりますが、下半身に運動機能、感覚無いが両ももが急に痛く？なり、何秒かすれば治まり、天気でも痛みが違う。
　しかも、背中をさすると楽になり、痛み止めとしてリリカを服用しています。

　なんか、導尿、摘便など生活が雑になりましたが、なんら、不都合は有りませんが、褥瘡もう何年も治りません。

　皆様は、まねしないでしっかり清潔にして下さい。

　すみません。私の話になってしまいました。

　先生が新しい職場になった時、だいぶナーバスになっていたので、励ましのコメントしたのですが、認証欄に入力しなかったので、コメントがどこかに行ってしまいました。

　先生、負けるな～　ガンバレ～










　





by DAX 50 (2015-10-01 20:05) 

>わかちゃんさん
コメントありがとうございます！
１０年で、いろんなことにようやく慣れてきた、というカンジです。
わかちゃんさんは、まだまだこれから！
まずは生活に慣れること、そして社会に慣れること、それからそれから・・・まだまだこれからたくさんの自由を手にすることができますよ！
だって、底辺を経験した私達は、あとは上がる一方です。
自分のペースでいきましょう！（＾－＾）
by tamako (2015-10-15 19:55) 

＞DAX５０さん
コメントありがとうございます！
そうなんです、一足先に１０年を迎えました～。
横リハが懐かしいです。
リハビリ生活はいろんな葛藤もありましたが、横リハでは素敵な人たちと沢山の出会いがあって、私にとって、とても大切なリハ生活です。

異動して新しい職場にも少しずつ慣れてきました。
郷に入らば郷に従え、と思っていろいろ様子を見ている毎日ですが。
でも、理解してくれる人たちがぐっと増えました。（＾－＾）

いつも応援してくださって、ありがとうございます！
これからもよろしくお願いいたします。（＾－＾）

by tamako (2015-10-15 19:58)